「陽生、お前もじゃよ」
「えっ……」
「お前もわしにとって大事な孫には変わりない。水くさいじゃないか、こんな風になる前にどうしてわしに一言相談にこなかった」
そう言った光治さんの顔は本当に大切なものを思う眼差しに見えた。
孫を大事に思う温かな祖父の顔。
そんな表情をみて、なんだか私の心の中にふんわりとやわらかな明かりが灯っていき、小さな希望みたいなのを感じた。
「……それに、元を振り返れば真理子さ………いや、お前の母親が自殺したのもわしのせいだと言っても過言ではない」
「えっ」
「わしがあの時ちゃんと2人を認めていれば……」
どういう……こと?
その言葉に一瞬和らいだ光治さんの顔が悔やんだように曇る。
そして陽生もまた、突然出た自分の母親の名前に眉を寄せ、少し硬い眼差しになるのを見逃さなかった。



