そしてそんな驚きは陽生もまた同じだった。
光治さんの意外な行動に目を丸くして、むしろ私よりも驚いた表情をしている。
「あの……」
「うちの和幸があなたに酷い事をした。本当に申し訳なかった」
「えっ……」
深々と頭を下げる姿はとても紳士的で、さっきまでの突き刺すような雰囲気はまるでない。むしろ私に対してとても気まずそうな面持ちで深々と頭を下げてくる。
「陽生にもすまないことをした。これも全てわしの責任じゃ。どうか今までのことを謝らせてほしい」
これにはさすがに目を丸くするしかなかった。
まさか、こんな展開になるなんて誰も予想なんてしてない。私達はたまらず目を合わせ、困惑の表情を浮かべるばかり。
ハラハラと首をかしげると、陽生が思い立ったように光治さんに側に行き、慌てて顔を上げさせる。



