甘い体温②・後編・


信じられないけど、本当の話だった。


夢だけど、とてもリアルな感触。


この手に繋がれた温かさ。それは紛れもなくしっかりとしていて今でも私はちゃんとそのぬくもりを覚えてる。


あれはきっとお腹の赤ちゃんがいつまでたっても起きない私を心配して迎えに来てくれたんじゃないのかなって……そう思うんだよね。



「あ、でも。信じられないなら別に無理しなくていいよ。ちょっと現実離れしてるし、今の話しは聞き流してくれても……」


「いや、信じるよ」



写真じっと見つめたままの陽生がしっかりと言った。


そしてとても愛おしそうな表情をして、ゆっくり顔を上げて



「そっか……、じゃあこの子に感謝しなきゃな。果歩を連れてきてくれた命の恩人だもんな」



嬉しそうに私のお腹に触れた。


そしてそっと撫でた後もう一度私の体を抱き寄せると



「あー……早く会いてぇな。つーか顔はどっちに似てた?」



そんなことを聞くもんだから、やっぱり可笑しくなってぷっと吹き出してしまった。