「なんか昨日からめちゃくちゃ可愛いんだけど…」
「えっ?」
「あー……やべ、こりゃ…しばらく理性との戦いだな」
そう呟いた陽生が再びうな垂れるようにして、私の肩に顔を落とす。
その姿はとてもやり切れない。というような消沈した雰囲気だったから、何だかこっちが悪いことしたような気分になってくる。
「ちゃんと耐えられっかな、俺」
めちゃくちゃ真面目に言うもんだから、私は可笑しくて思わずぷっと吹き出してしまう。
「あはは」
「こら、笑いごとじゃねーぞ」
「だって、大げさでしょ」
しかも、そんな真剣に…
「別に一生できないってわけじゃないんだから、大丈夫だっ……」
そこまで言いかけて、思わずハッとした。
…だって……、つい今まで笑っていたはずの陽生が、なぜか急に優しげな眼差しで真っ直ぐ見つめてきたから…



