甘い体温②・後編・


「なんか昨日からめちゃくちゃ可愛いんだけど…」


「えっ?」


「あー……やべ、こりゃ…しばらく理性との戦いだな」



そう呟いた陽生が再びうな垂れるようにして、私の肩に顔を落とす。


その姿はとてもやり切れない。というような消沈した雰囲気だったから、何だかこっちが悪いことしたような気分になってくる。



「ちゃんと耐えられっかな、俺」



めちゃくちゃ真面目に言うもんだから、私は可笑しくて思わずぷっと吹き出してしまう。



「あはは」


「こら、笑いごとじゃねーぞ」


「だって、大げさでしょ」



しかも、そんな真剣に…



「別に一生できないってわけじゃないんだから、大丈夫だっ……」



そこまで言いかけて、思わずハッとした。


…だって……、つい今まで笑っていたはずの陽生が、なぜか急に優しげな眼差しで真っ直ぐ見つめてきたから…