甘い体温②・後編・


そして次の日の朝、私はとても穏やかな気分で目を覚ました。


体も驚くほど軽やかで、隣で寝ている陽生を起こさないようにゆっくりベッドから抜け出し朝食の準備にとりかかる。


相変わらず冷蔵庫の匂いや、食材の匂いに悩まされたけれど、それはマスクを装着してなんとかカバー。


ベーコンエッグにサラダ。


フレンチトーストなど簡単なものを用意すると、あたしは陽生が毎朝飲んでるコーヒーの準備にとりかかった。



「かーほ」



すると、突然背後から温かな感触に抱きしめられて、ピクリと体が跳ねた。



「おはよう」


「わっ」



そのまま甘えるように肩に顔をうずめられた私は、持っていたカップを危うく落としそうになってしまう。



よかった。まだ淹れる前で…


ホッとしつつ、カップをテーブルに戻そうとすると、さらに力強い力でぎゅうっと抱きしめられた。