その日は私が陽生を抱きしめて眠った。
大切なものを守るようにして優しく抱きすくめると、すでに眠りに落ちている陽生が安心したように寝息を立てる。
何だか不思議な感じだった。
だけどとても愛おしい。
まるで2人の絆がよりいっそう深まったような、そんな温かな気分に包まれていくから嬉しかった。
きっと、陽生も私に対していつもこんな気持ちだったのかなって。
そう思うとやっぱりくすぐったくて、このうえない幸せがこみ上げてくる。
ああ、この温もりだけは私のもの。
絶対誰にも渡さない。
二度と離しはしない。
私はもう一度強い想いを秘め、目の前の額にそっとキスを落とした。



