本当、その通りだね。
今まで何となく恥かしくて直接口に出せなかった言葉。
心の中では何度も呟いてたくせに、いざとなると私にはまだ釣り合わないような気がして、何となく躊躇して言えなかった。
……でも、やっと言えた。
今なら素直に言える。
もう、迷いなんてない。
「陽生を愛してる」
これから先もずっと。
ずっとずっと。
私には陽生だけ……
「お腹の子と2人で陽生を幸せにしてあげるから、ね」
「…果歩……」
ゆっくり顔を上げた陽生と柔らかく視線が重なり合った。
眉が下がり、今まで見たことのない弱々しい表情を見せる陽生の目元を私はたまらず指先でそっとなぞった。
「泣きたいなら、泣いてもいいよ。今日は私が癒してあげるから」
「ふっ……」
半笑いを浮かべた陽生に、なぜかそのまま唇を塞がれてしまった。
「すでに泣いてる奴に言われても説得力がないんだけど…」
「あ……」
「……でも、お言葉に甘えて今日はとことん、おもいっきり甘えさせてもらおうか」
陽生がとても嬉しそうに笑う。
そのままもう一度胸に顔を埋められた私は、それを受け止めるように目の前の頭を優しく何度も撫でた。
微かに、陽生の肩が震えてるような気がして…
「もう、俺を一人にしないでくれ」
そんな言葉を聞いた瞬間涙が……溢れた。
私は目の前の陽生を強く強く、抱きしめずにはいられなかった。



