「もう、2度と離れたりなんかしないから……」
「果歩……」
二度と陽生を一人になんかしない。
私がこの手で幸せにするの。
「陽生を愛してる」
心から愛してる。
ううん。それだけじゃ……足りない。もう自分でも押さえきれないほどあなたが大切で、愛しすぎて……
「陽生が必要なの」
陽生がいなきゃダメなの。
私は驚いたように瞳を大きくする陽生に優しく目を細めた。
そして背を伸ばし、陽生を見下ろす様にしてその場で膝立ちすると、何の迷いもなく目の前の頭を両手で自分の胸に抱き止めた。
私がバカだった。
あの時、一瞬でも陽生の側を離れるべきじゃなかったんだ。
本当は側にいて、こうして抱きしめてあげなきゃいけなかった。
大丈夫だよって。いつも陽生が私にしてくれるみたいに柔らかな温もりを感じさせてあげるべきだったんだ。
精一杯の愛情で……



