「ずっと……、寂しかった?」
私はもう片方の手も伸ばし、陽生の顔を包み込むように触れた。
一度そんなふうに想いをこぼしたら最後、もう止まることなく陽生への思いが口から言葉となって溢れだしてくる。
「本当は陽生もずっと寂しかった?」
「えっ……」
「ずっとずっと、寂しかった?」
それは今まで感じたことのない陽生への思いだった。
私、どこかで陽生はずっと幸せな人生を歩んできたんだとばかり思ってた。
何不自由ない、完璧な人生なんだと。
……でも、違った。
そんなのは私が勝手につくりだした想像だ。
陽生は完璧なんかじゃない。
特別なんかでもない。
普通の人と何も変わらない、ただ一人の男の人なんだって…



