甘い体温②・後編・


気付けば陽生の腕もだいぶ回復に向かっていた。


あんなに痛々しかった右腕のギブスも取れて、今じゃ軽く包帯を巻いた程度にまでになっている。


聞けば思ったより回復が早かったとか。


その夜、明日からまた仕事に復帰するという陽生と眠りについた時、私はどうしても眠ることができず、この数カ月に起きた出来事を最初からゆっくりと振り返っていた。


予定外の妊娠と、お父さんとの確執。

そして私の入院と……


思わず上半身起こした私は隣で眠る寝顔にそっと視線を止めた。


間接照明に照らされる陽生の綺麗な寝顔…

そんな姿を見ていたら、なぜだか急に熱いものが込み上げてきて、思わず泣きそうになってしまう。




ああ……、そっか。


そしてその理由に気づいた時にはもう遅かった。


瞳からポロポロと涙が溢れ、目の前がゆらゆらと滲んでいく。