そんな姿に俺もつられるようにホッとする。
「通りで眠いと思ったんだよね。私、寝ながらもう少しだけ寝かせて、なんて思ってたのはなんか覚えてて…」
「あはは。寝ながらそんなこと思ってたの?果歩ちゃん、君面白いね」
診察を終えた秀が笑い、安心したように果歩の頭をポンポンと撫でる。
「とりあえず安心したよ。……でも、後一週間は念の為対安静だからね。極力ベッドから動かないように、何か困ったことがあったらここにいる陽生に何でも言いつければいいから」
「え?陽生に?」
「そう、こいつ、入院中は果歩ちゃんの専属の看護師に任命したから、診察以外他に誰も入って来ないようにしてあるし、おもいっきり甘えるといいよ。腐ってもこいつも優秀な医者だから、そのへんの看護師よりは十分使えると思うし」
「おい、こら、秀……」
「あはは。じゃあ遠慮なく使わせてもらいます」
「うん。じゃあお大事に。具合が悪くなったらすぐにナースコールを押すんだよ。もうすぐ食事も運ばれてくると思うから」
そう言って出て行った秀を見送ると、すぐに仕事の時間だからと静香も病院を出ていった。
静かになった部屋で思わず果歩と顔を見合わせ、俺は果歩の頭を引き寄せる。



