甘い体温②・後編・


「ん……はる、き?」




それは2週間目の朝方だった。


俺はやんわりと握り返してくる手の感触に、うとうとしていた瞼をハッと上げた。



「…はる……」


「っ――!」



一瞬夢かと思った。けれど違う。


声がした方へと視線を合わせると



「果歩!」



うっすらと目を開けた果歩の姿が俺の目の前に飛び込んできて、俺は思わず声を震わせた。



「果歩、俺だ!俺が分かるか!?」



顔を近づけ果歩の手を握り締めると、うつろうつろしながらもしっかりと果歩が頷いてくれる。


それに安堵した俺は慌ててナースコールを押し



「待ってろ!今秀を呼んでやるからな!……ああ、よかった」



そのまま果歩の体を上から覆うように抱きしめ、もう一度安堵の息を吐く。