甘い体温②・後編・


(母と娘ーSide果歩ー)




――…ガシャンッ!!



「お姉ちゃん、大丈夫!?」



あー……やば、やっちゃった!


夕食後、最後の洗い物に手をかけようとした瞬間思わずやってしまった。



「あちゃ~」



目の前に飛び散ったお皿の破片を見つめながら、思わずうな垂れる私。




「お姉ちゃ…….」


「優、危ないからこっち来ないで!」



バタバタと駆け寄って来ようとする優に慌ててストップをかける。



「悪いんだけど、掃除機持ってきてくれる?」


「分かった!」



とりあえず大きい破片だけは拾い集めなきゃ。


私は優の後姿を見届けながら散らばった破片に手をかけた。