(母と娘ーSide果歩ー)
――…ガシャンッ!!
「お姉ちゃん、大丈夫!?」
あー……やば、やっちゃった!
夕食後、最後の洗い物に手をかけようとした瞬間思わずやってしまった。
「あちゃ~」
目の前に飛び散ったお皿の破片を見つめながら、思わずうな垂れる私。
「お姉ちゃ…….」
「優、危ないからこっち来ないで!」
バタバタと駆け寄って来ようとする優に慌ててストップをかける。
「悪いんだけど、掃除機持ってきてくれる?」
「分かった!」
とりあえず大きい破片だけは拾い集めなきゃ。
私は優の後姿を見届けながら散らばった破片に手をかけた。



