甘い体温②・後編・


あ……


そう言われ、私はまたまたハッとした。


確かに…


そう言えば私、陽生と写真を1枚も撮ったことがないかもしれない。


グルッと記憶を辿りながらふと思う。



「俺との写真は欲しいとは思わねーの?」



陽生が眉間に皺を寄せ、携帯から私に視線を移す。


そしてゆっくりと近づいてくる綺麗なお顔。



「あー……だね」



一応そう答えてみるものの、正直どっちでもいい。


あ、でもこれは別に冷めてる訳じゃなくて、もちろん照れてる訳でもなくて。


ただそもそも私、小さい頃からそんなものを撮った覚えがないんだよね。


だからあまり興味がないっていうか。


むしろ写真のしゃの字も頭になかったっていうか…


学校でもいつもたいてい一人だったし、極力そういうのには縁がなかったから…