「このまま、本当に目を覚まさなかったらどうしよ……」
「止めてくれ!」
それでも俺は静香の言葉を強く遮っていた。
そんなことさせてたまるかよ!
それだけは許さない!
果歩にかぎってそれだけはない。
例え俺の命と引き換えにしても。
それだけはないと信じてる。
「果歩は俺達を置いて絶対どこにも行かねぇよ。もっと信じろよ。お前がそんな気弱になってどうするんだよ」
泣きじゃくる静香の頭をぐしゃぐしゃと乱暴に撫でる。
「果歩は……ただ、少し疲れて眠ってるだけだ。検査の結果だって他はどこも異常はなかったんだ。眠るだけ眠ったらまた絶対目を覚ますから」
そう言うとハッとしたように顔を上げた静香が、気を取り直すように涙を拭き俺を見た。
「そ、うよね。そうよ。あんたの言う通りだわ。果歩ちゃんはただ疲れて眠ってるだけ。私ったらなんて縁起でもないこと……」



