「悪いけど私も今日かぎりあなたの娘をやめさせてもらうわ」
―――え?
「もうこんな所に未練はない。今のでよく分かったわ。陽生を勘当するならいっそ私も一緒にこの家から追い出してください」
「静香さ……」
「今までありがとうございました。ここまで何不自由なく育ててもらったことは感謝します。……でも、もう限界よ。うんざりなのよ。こんなやり方どうしても許せない。あなたは最低です。私もあなたを一人の人間として軽蔑します!」
凛とした声に、周りが一気にひんやりとした空気に変わる。
だけど悔しそうに涙を拭う静香さんがとても痛々しくて
そしてそんな言葉にじっと表情を変えることなく冷静に静香さんを見つめるお父さん。
だけど次の瞬間ほんの一瞬眉を寄せて
「そうか、勝手にしなさい」
彼女からも冷たく視線を逸らした。



