甘い体温②・後編・


「あなたは……とても悲しい人ですね。どうしてこんな酷いことばかり……っ。

確かに、あなたはとてもすごい人なのかもしれない。日本を代表するホテル業界のトップにいるいる人だし、きっと私が想像する以上に今まで大変な思いをされてきたのかもしれない。でも……」



やっぱり、こんなの間違ってる。


許されるわけがないでしょ?


こんな卑怯なやり方……



「あなたは最低です!一人の人としても、子供の親としてもあなたは最低な人間です!」


ピシャリ言い切ると同時に、ポタリと涙が零れ落ちてきた。



悔しい……


ついに我慢していた感情が崩壊していくように涙が勢いよく零れ落ちてくる。



家族なのに。


どうしてこんなことになっちゃうんだろう。


分かりたいのに、分かり合えない。


きっとこんなの誰も望んでないはずなに。


血の繋がった家族なのに、こんな風に争わなきゃいけないリアルにポタポタと涙が溢れ出して止まらない。