――じゃあ、何?
今までのは何だったの?
――…お父さんは病気なんかじゃない。
そんな事実に私の頭は糸がぐちゃぐちゃに絡まったように混乱が増してく。
「お前はまんまと騙されたんだよ」
「え……」
「あの時、親父のホテルで会った男に上手いこと洗脳させられたんだよ。どうせあらかじめ親父と口裏でも合わせておいたんだろう。冷静になって考えれば今更ながらにそれがしっくりくる。
……それに、神崎ミサにも上手いこと協力させて……」
「えっ?」
「じゃなかったら、こんな写真送られてくるわけねぇよな?こんなあからさまには目撮りしたような写真が撮れるわけがねぇ……、なぁ、親父?」
ハッと顔を上げると、陽生が携帯の画面をお父さんに向けながら、鋭い表情で見据えていた。
とても怒りのこもった顔は憎しみまでも強く増長さていてるように見えて…



