「その通りだよ。あの人ならこの家の…、親父の全てを把握してる人だから。それに俺達には絶対に嘘のつかない誠実な人なんだ」
「むしろ私達の味方だもの。村井さんは私達の唯一の肉親だって言っても過言ではないのよ」
「………」
うそ……
やっぱり絶句だった。
急な展開に頭がついていけない。
だって、こんなこと…
なんて言ったらいいのか分からず、私は2人の会話を聞きながら力なくゆらゆらと視線を足元に落とす。
「……そ、んな……」
まるで一気に体から力が抜けたようだった。
震える手で封筒を握りしめる私の体からは、戸惑いの波が大きく押し寄せてくる。



