甘い体温②・後編・


私は全身に力を入れ、真剣な瞳をお父さんに向ける。



「こんなの絶対間違ってる!」



やり切れないよ。


じわりと瞳の奥が熱くなった。



「いくら切羽つまってるからって、こんな一方的なやり方……」



許されるはずがない!



「もっと陽生のことを見てあげてください!」



ちゃんと目を見て、話を聞いてあげてほしい。


もっともっと、陽生の言葉に耳を傾けてほしい…



「もう、時間だってあんまりないんじゃないんですか!?違いますか?少しぐらい陽生の気持ちを考えてあげてもいいじゃないですか!!」



思わず1歩前に出ようとした時、隣から素早く腕を掴まれた。


陽生の低い声が重く響き、私の腕をぎゅっと握り締める。