甘い体温②・後編・


ああ、やっぱり痛い。


この感じ。


この気持ち。


心がえぐり取られるように悲鳴を上げる。



「ふ――、面白いこと言うじゃないか。何?私が陽生を捨てるだと?それは逆だろう。むしろ最初に縁を切れと言ってきたのはこいつの方ではないか」


「そ、だけ、ど……」


けど、それは本心じゃない。

そんなの見れば分かるじゃない。


「だってそれはお父さんがちゃんと陽生の話しを聞いてあげないから!一方的に話しを進めようとするからじゃないですか!?

どうして…?お父さんにとって子供って何?家族って何ですか?自分の思い通りにならないなら簡単に捨てられる、その程度のものなんですか!?」


お父さんの気持ちが分からない。


いつだってそうだ。


大人は都合の悪いことは何も言ってくれない。


誤魔化して、背を向けて、子供の気持ちを分かろうともしてくれない。


自分が正しいんだと。お前に何がわかるんだと。


どうせ言っても話しにならないと、まともに目さえ合わせてくれない。