甘い体温②・後編・


こ、怖っ!


この人マジで怖いんだけど……


何度見てもそう思ってしまう。


だって、こうやって間近で2人を比べて見てもまるで正反対。


陽生が日の当たる温かい「陽」ならお父さんは日の当らないとても冷たい「陰」のような?


とにかく温度差っていうのかな?身に纏っている雰囲気が似ても似つかないほどまったく違うものなんだもん。



「ふっ、なんだ。2人して最後の悪あがきか」


「あ?だったら何だよ。分かってるんなら単刀直入に言わせてもらうぞ」




陽生はそう言って、さっきとは別の白い方の封筒を取り出し、お父さんの目の前に勢いよく叩き落とす。


あ……


それは今朝、陽生が私にも見せてくれたミサさんのお父さんの事実。


今まで裏隠しにしてきた酷い犯罪(セクハラ)の内容が事細かに記されたものだった。