うわっ、出た。
お父さん……
咄嗟に足がすくみ、陽生の手を強く引っ張ってしまった私。
だけど陽生はそんな私の手を引いて、強引にお父さんの前まで歩みを進めてしまう。
「よう、久しぶりだな」
ドクン――と、緊張がはしる。
あの時と同じ……、だってお父さんの瞳、凄く怖い。
じっと私達を吟味する視線がゆっくり下降し、ぎゅっと繋がれた手に止まるのが分かった。
「……何の用だ」
「ちっ、相変わらず冷めた顔しやがって……少しは息子の帰りを温かく迎えるっていう気持ちにはなれねぇのかよ」
吐き捨てるように言った陽生に、目の前の視線がゆっくり上がる。
その瞳はやっぱり鋭くギラついていて、ビクッと全身の細胞が逆立っていくほどだった。



