甘い体温②・後編・


「初めまして三月様。やっと会えましたね」


「えっ」


「お会いできて光栄です」


「あ、はぃ……」



優しく微笑まれても今一状況が掴めない。


横にいる陽生に視線を向けると、とてもゆるやかな表情をして私の頭を撫でてくれた。



「果歩、紹介するな。この人はここで働いてくれている執事の村井仁さん。この家で俺の唯一の理解者だから」


「えっ?……理解者?」


「はい。三月様のことは坊ちゃんから聞いてますよ。やっと会えましたね。想像通り、とても可愛いらしいお嬢さんでいらっしゃる」


「あ、いえ……」



やんわりと微笑まれて言葉に詰まってしまった。


とっても感じのいい人…


そして穏やかな雰囲気…