「初めまして三月様。やっと会えましたね」
「えっ」
「お会いできて光栄です」
「あ、はぃ……」
優しく微笑まれても今一状況が掴めない。
横にいる陽生に視線を向けると、とてもゆるやかな表情をして私の頭を撫でてくれた。
「果歩、紹介するな。この人はここで働いてくれている執事の村井仁さん。この家で俺の唯一の理解者だから」
「えっ?……理解者?」
「はい。三月様のことは坊ちゃんから聞いてますよ。やっと会えましたね。想像通り、とても可愛いらしいお嬢さんでいらっしゃる」
「あ、いえ……」
やんわりと微笑まれて言葉に詰まってしまった。
とっても感じのいい人…
そして穏やかな雰囲気…



