ミサさんのことは今朝朝食を食べながら陽生に聞いた。
聞いた時は驚きのあまり声も出なかったけれど、正直少しだけホッとした自分もいた。
ミサさんにとっては残酷な結果になってしまったけれど……でも、これで陽生との結婚話が無効になるんだって思ったら、一気に涙腺が弾けて泣が零れてしまったから…
『陽生を誰にも渡したくない』
今更ながらにそんな思いが込み上げてきて、自分でも驚くほどの強い嫉妬が心の中で渦を巻いていた。
「この手を絶対に離したくないよ」
「ああ、俺も。この手だけは絶対離さない」
覆われた手を強く握られて、とても力強いキスをされた。
「お前は必ず俺が守るから」
「陽生……」
「お腹の子と果歩だけは絶対……、何がなんでも守り抜いて見せるから。だから、俺を信じて着いてきてほしい」
「うん……」
もちろんだよ。
だってもう、それ以外の選択肢なんて私には……ない。
強い瞳に、強い決意。
そんな姿を見せられたら私だって嫌でも離れることなんてできないもん。
こうなったらどこへだって、地獄の果てへだって着いて行く覚悟はできてるんだから……



