「わ、私の方こそごめんなさい!」
そう言って、ぎゅっと胸元を握りしめる。
「赤ちゃんのことずっと黙ってて、相談もせずに勝手にいなくなったりしてごめんなさい!」
本当、バカだったと思う。
いくら陽生のためを思ってだったとはいえ、私…、すごく浅はかだった。
周りの皆にも沢山迷惑をかけちゃったし、そしてなにより陽生の気持ちを一番踏みにじんじゃったんだ。
「もう、自分が情けなくて……」
「果歩……」
「自分のことしか見えてなかったのは私の方だよ。あんな中途半端なままお腹の赤ちゃんから陽生を奪おうとしたんだから……」
今思うとゾッとする。
なんて衝動的だったんだろうって。
こんなに自分を必要としてくれてる人がいるのに、周りの意見ばかり気にして、そんな思いから目を背けて逃げるようなことしちゃったんだもん。
「本当最低、かも……」
胸の奥がキリキリと痛み、きつく舌唇を噛み締めた。



