「昨日は、ごめんな……」
そんな言葉がかけられて、思わず瞬きする。
陽生の手が優しく後頭部を撫でて、安心させるように私の耳元に言葉をくれる。
「無理させたよな?てか、今までずっと一人で怖かっただろ?」
「え?」
「ちゃんと気付いてやれなくてごめん」
「陽生……」
切ない声をかけられて、私もつられるように眉が下がる。
「あんなに側にいたのにな……。親父のことがあったとはいえ、結局自分のことしか見えてなかったのかよ。と思ったら、もう情けないぐらい腹が立ってさ。めちゃくちゃ後悔したよ」
「陽生……」
背中に当てられた手がぎゅっと強まる。
だけど、その手は微かに震えてるような気がして。
いてもたってもいられなくなった私は、慌てるように顔を上げた。



