甘い体温②・後編・


「昨日は、ごめんな……」



そんな言葉がかけられて、思わず瞬きする。


陽生の手が優しく後頭部を撫でて、安心させるように私の耳元に言葉をくれる。



「無理させたよな?てか、今までずっと一人で怖かっただろ?」


「え?」


「ちゃんと気付いてやれなくてごめん」


「陽生……」



切ない声をかけられて、私もつられるように眉が下がる。



「あんなに側にいたのにな……。親父のことがあったとはいえ、結局自分のことしか見えてなかったのかよ。と思ったら、もう情けないぐらい腹が立ってさ。めちゃくちゃ後悔したよ」


「陽生……」



背中に当てられた手がぎゅっと強まる。


だけど、その手は微かに震えてるような気がして。


いてもたってもいられなくなった私は、慌てるように顔を上げた。