「果歩……」
そんな囁きとともに舌が唇を割って深く滑り込んでくる。
まるで私の存在を確かめるように動く舌。
そして時々吸われたり、舐められたりして徐々に体温が上げられる中、陽生の舌がそっと唇を離れ、今度は首筋をぺろりと舐めた。
「あ……」
「ふっ、可愛い」
くすぐったくて身をよじろうとすると、はだけた胸元にチクリと熱い痛みが一つ刻まれる。
『もう、離さない』
まるでそんな思いをぶ付けてくるかの様な熱い口付けに、思わず翻弄された私は、目の奥がうるうると疼く。
「はる……」
「何?もっとキスしてほしい?」
「ん……ちがっ」
「相変わらずここ、弱いよな」
「っ……!」
だめ……
そんなことされたら
もう、何も考えられないほど頭の中が真っ白になってしまう。



