そのまま目尻、頬へと唇を滑らせた陽生がやっぱり優しい声で笑った。
「目、腫れてるな」
「あ……」
やんわりと目尻を指先でなぞられて、ピクリと顔が強ばってしまう。
「体は?」
「えっ?」
「体調は平気?」
そして今度はいたわるような表情に変わり、私の顔をまじまじと覗きこんでくる。
綺麗な瞳……
色っぽい仕草。
相変わらず整いすぎる顔立ちに、思わず顔が緩みそうになっちゃいそうだったけれど
「あ―……夢じゃないよな?」
「ん?」
「今、お前とこうしてること」
そのまま、何のためらいもなく背中を抱き寄せられて、ドキリと心臓が動く。