「えぇ!?」



もはや目がテン。


じゃあ、さっきのやり取りは?


あの涙涙の別れのシーンは……なに?


さっきの切ない展開はいったいなんだったの?


あれもこれも、全部全部……


嘘だったってこと!?





「…そんな……」



嘘、でしょ?


ようやく状況が呑み込めた私は、尋常じゃないぐらい顔が青ざめていく…



「じゃ……、私のこと、騙したって……こと?」



恐る恐る聞いて、陽生の肩を押し返した私は



「そういうこと」



サラッと返ってきた言葉に、おもいっきり拍子抜けしてしまう。