「直輝、は?何で陽生がここの鍵……ひょっとして会ったの?」
恐る恐る聞いてみたけれど、答えなんて決まってる。
陽生がここにいるってことはつまりそういうことで。
直輝が陽生に接触した以外考えられないんだ。
「ああ、ピーピーうるさい荷物があるから引き取ってくれってさ」
うかつだった。
直輝がまさか陽生に会いに行くなんて考えもしていなかった。
直輝のバカ……
勝手にこんなことするなんて……
「だからって、それを鵜呑みにしてわざわざ来ることなんてないでしょ?急にいなくなった女なんてもうほっとけばいいじゃない」
会いたくなんてなかった。
今だって気を抜いたら泣いてすがりついてしまいそうなのに。
せっかく決心した気持ちが揺らぎそうになってしまう。



