甘い体温②・後編・


「直輝、は?何で陽生がここの鍵……ひょっとして会ったの?」



恐る恐る聞いてみたけれど、答えなんて決まってる。


陽生がここにいるってことはつまりそういうことで。


直輝が陽生に接触した以外考えられないんだ。



「ああ、ピーピーうるさい荷物があるから引き取ってくれってさ」



うかつだった。


直輝がまさか陽生に会いに行くなんて考えもしていなかった。


直輝のバカ……


勝手にこんなことするなんて……



「だからって、それを鵜呑みにしてわざわざ来ることなんてないでしょ?急にいなくなった女なんてもうほっとけばいいじゃない」



会いたくなんてなかった。


今だって気を抜いたら泣いてすがりついてしまいそうなのに。


せっかく決心した気持ちが揺らぎそうになってしまう。