「―――」
なに、これ……
突然閉ざされた空間に唖然とする私。
そして右手に感じる力強い大きな手。
バクバクと激しい動悸に襲われて、今にも倒れてしまいそうになったけれど
「…なにしに、来た……の?」
震えながらそう言った。
陽生の顔を見ずに素っ気ない態度を示すと、頭上から鋭く突き刺すような視線を感じた。
「なにって、家出少女を捜索にきたんだけど?」
「手紙……読まなかったの?」
「読んだけど、あれだけで俺が納得すると思ってる?」
低い声に、淡々とした返し。
私の冷めた態度なんか何でもないような素振りで、陽生が言葉をたたみ掛けてくる。



