甘い体温②・後編・


「えっと……」



ゴクリと息を飲む。


まさか……夢?


それともドッキリ?


一瞬そう思ったりもしたけど、残念ながら意識ははっきりしていて。


周りにカメラなんてあるわけがない。


じゃあ……




状況が掴めないまままたさらに一歩後ずさると



「…果歩……」



近づいてくる足音に、自分の立場の悪さを感じてハッとする。



「やっ、帰って!!」



思わず背を向けて奥の寝室に逃げ込もうとしたけれど、それは間一髪……勢いよく伸びてきた手に呆気なく阻止をされてしまう。



「果歩」



そしてグイっと引っ張られる。


その瞬間背後でバタンとドアが閉められる音がして、ドクンと緊張が駆け巡る。