「えっと……」
ゴクリと息を飲む。
まさか……夢?
それともドッキリ?
一瞬そう思ったりもしたけど、残念ながら意識ははっきりしていて。
周りにカメラなんてあるわけがない。
じゃあ……
状況が掴めないまままたさらに一歩後ずさると
「…果歩……」
近づいてくる足音に、自分の立場の悪さを感じてハッとする。
「やっ、帰って!!」
思わず背を向けて奥の寝室に逃げ込もうとしたけれど、それは間一髪……勢いよく伸びてきた手に呆気なく阻止をされてしまう。
「果歩」
そしてグイっと引っ張られる。
その瞬間背後でバタンとドアが閉められる音がして、ドクンと緊張が駆け巡る。



