そしてどうか陽生が幸せになってくれますように……
私はそう願いながらリビングに戻り、床で寝ているブラウンの頭を撫でた。
とりあえず今は、このつわりが1日も早く治まってほしい……
そんなため息を吐いて、ふらふらと移動する。そのままテーブルの上のペットボトルの水を飲もうとすると
ガチャガチャと玄関から物音がして、私はハッと顔を上げた。
あ、直輝だ……
やっと帰ってきた。
そして私は待ってましたのばかりに玄関へと向かう。
今日こそはちゃんと話したい。
そしてこれからの自分の意思をもう一度ちゃんと伝えるんだから。
――…ガチャ。
「あ、直輝おかえりなさい!あのね。ちょっと話したいことが……」
あるんだけど――と、言いいかけた瞬間、目の前に立つ姿をみて全身が驚いたようにピキンと固まった。



