甘い体温②・後編・


そしてどうか陽生が幸せになってくれますように……



私はそう願いながらリビングに戻り、床で寝ているブラウンの頭を撫でた。


とりあえず今は、このつわりが1日も早く治まってほしい……


そんなため息を吐いて、ふらふらと移動する。そのままテーブルの上のペットボトルの水を飲もうとすると

ガチャガチャと玄関から物音がして、私はハッと顔を上げた。



あ、直輝だ……


やっと帰ってきた。


そして私は待ってましたのばかりに玄関へと向かう。


今日こそはちゃんと話したい。


そしてこれからの自分の意思をもう一度ちゃんと伝えるんだから。






――…ガチャ。




「あ、直輝おかえりなさい!あのね。ちょっと話したいことが……」



あるんだけど――と、言いいかけた瞬間、目の前に立つ姿をみて全身が驚いたようにピキンと固まった。