「う……」
そして襲ってくる自己嫌悪。
自分から離れたくせに後悔の波が止まらない。
会いたいよ。
会いたいよぉ、陽生……
そう思っては何度涙をこぼしたか分からない。
自分で決めた道なのに、苦しくて、苦しくて。どう前を向いたら分からない。
これじゃあ人のことなんか言えない。
宮田沙希……
以前陽生のいとこが家に転がり込んできた時、私思いっきり偉そうなこと言っちゃったんだよね?
『そんな中途半端な気持ちじゃ生まれてくる子どもが可哀そうよ!』
まるで今の私そのまんまじゃん。
むしろ私の方がひどいんじゃ、ない?
何もかもが中途半端で、とてもじゃないけど胸を張って歩けない。