分かってる。
それもこれも全部私のせいなんだって。
直輝なりの優しさなんだってことは私にだって分かるよ。
そして感じる罪悪感……
直輝の気持ちを知っててこんな風に甘えちゃってる自分が全部悪いんだ。
ごめんね直輝……
心の中でそう呟いては自分が情けなくてたまらない。
けどね、やっぱり寂しい。
夜になると無性に寂しくなってしょうがないんだ。
誰もいない部屋にポツンと一人…
ただでさえ、つわりで気が滅入ってるせいか、誰かと話してないといいようのない孤独が込み上げてくる。
そして泣きながら起きて気付くんだ。
ああ、一人なんだって。
私は一人なんだって。
もう、陽生はどこにもいない。
優しく抱きしめてくれる腕はどこにもいないんだってことに……