「やられたらやり返す。こう見えて俺ってけっこう腹黒い男なんだよね?」
「っ!?」っと悔しそうに後ずさった彼女を冷静に見下ろし、俺はゆっくりと詰め寄った。
「もう、何を言っても遅いよ。何を叫んでもどうにもならない。俺、前に言ったよね?もし果歩に何かしようとしたら全力で君達を潰すって」
あの時散々忠告したはずなのに、こうなったのは自業自得……
所詮人を陥れてまで手に入る幸せなんかその程度のものにすぎない。
結局は自分自身を傷つけ、そして真っ暗な暗闇の中に堕ちていくだけ……
「もう諦めなよ。ていうより、俺が何もしなくてもこうなるのは時間の問題だったとは思うけどね。恨むんなら自分の親を恨んだら?こうなったのは全て神崎修造の悪い性癖のせいだって。
……それに、そんな父親の悪行を知ってて見て見ぬふりしてたミサちゃんにも十分非があるんじゃない?」
「っ!?」
凍りついた表情によりよりいっそう冷めた視線を送る。
その瞬間、わなわなと震える彼女が咄嗟に足元に落ちた書類を破こうとしたけれど
「はーい、ストップ。そこまで!」
背後から飛んできたその声に素早く阻止をされる。



