「ふっ、ずいぶんとお盛んなことで……」
そう言って俺は鞄から書類を取り出し、起き上った神崎ミサにそれを差し出した。
それは今まで彼女の父親が汚いやり方でもみ消してきた酷いセクハラの数々。
被害にあった女性達のことを事細かに調べ、そしてリストアップしたものだった。
「うそ!これ全部調べて――」
「これってさ、もう立派な犯罪だよね?」
「っ!?」
「今まで明るみに出なかった方が奇跡……って、ああそっか。それだけ権力とお金でねじ伏せてきたってことだよね?」
「―――」
信じられないといった顔で彼女が俺を見る。



