「確か2009年だっかな?会社秘書であるAさん26才の女性にしつこく交際を申し込み、上司の立場を利用して嫌がる彼女に度重なる性的要求を繰り返したよね?」
「え……」
「そして2010年、同じく会社秘書であるBさん(23才)に頻度にわたり誘惑メールを送り続け、肉体関係を強要したが拒否されたため、その年の7月に強制解雇を言い渡した」
「そしてその年の10月、25才派遣社員Cさんにも同じ内容の手口を繰り返し、何度か性的関係を求めているよね?そして彼女を精神的病状に追いやり、その1月後には自主退職を余儀なくされて……」
俺はまるで新聞の記事を読むかのように淡々と言葉を刻む。
そして青ざめていく彼女に冷たい視線を送りながら、軽蔑の眼差しを向ける。
「その他数件、この数年で同罪の被害が出ているよね?
そして今年の8月にも女子更衣室の盗撮がバレて、それを指摘した女子社員が2名ほど首になってるけど……」
これってもうやばいよね?
そう言った俺に彼女の表情から驚きが突き抜ける。
俺はそんな彼女を見据えながら立ち上がり、ソファーの下に放り出された自分の鞄を拾い上げた。



