「な、によ!?さっきから果歩果歩果歩ってっ!!どうして彼女なの!?今目の前にいるのは私なんですよ!!もういい加減にしてくださいよ!!
一度ぐらい………一度ぐらい私のことを見てくれたっていいじゃないですか!?」
こんなに好きなのに……っ!!
そう叫ぶ彼女がドンドンと俺の胸元を叩きつける。
「何で私じゃダメなんですか!?どうして彼女なの!?いったい私の何が劣るっていうんですか!!」
彼女の瞳がギロリと睨む。
根本的に彼女と果歩は何もかもが違う。
きっと世間一般から見たら彼女との関係を選んだほうが俺は確実に利口なんだろう。
立場、会社、人間関係……
誰も……なにも傷つけずにすむし、何より否定する人間もいない。
……だけど、それじゃあ俺の心が満たされない。



