そういや、果歩も初めて会ったばかりの時はいつもこんな風にいつも怒ってたな……とか。
俺に対してずっと警戒心丸出しで、今思えばあんなふうに俺に媚びない態度をとったのは果歩が生まれて初めてなのかもしれない。
若干天の邪鬼なところはあったけれど、常に自分の心には正直で。
それがまた可愛くて、新鮮で。
そんな不器用な彼女の真っ直ぐさに俺は逆に惹かれ、どっぷりハマっていったんだと思う。
「……ふっ」
「なに、笑ってるんですか……!?」
「いや、なんだか無性に果歩に会いたくなってさ」
「なっ!?」
彼女の顔が驚きで真っ赤に変わってく。
きっとこんな状況でも果歩に対する思いを口にする俺に、余計怒りを感じたんだろう。
そして屈辱的……
次の瞬間、そんな気持ちが分かるように彼女の手が勢いよく胸元をバンッっと叩いた。



