「やっ……!」
だけど、そうはさせないと彼女の腕が俺の体を力強く締める。
「どうして!?何でですか!?」
彼女の焦った声が待合室に響き渡たった瞬間
「そんなにあの子が好きですか!?そんなに大事!?私だって……、私だって先生のことが大好きなのに!!」
グイっと押されて、そのまますぐ横のソファーに押し倒される。
驚き、一瞬油断を見せた俺の隙をついて、彼女が俺の上に乗ってくる。
「やだ!絶対に嫌!!好きなの!!先生が好きなの!!こんなことで簡単に諦めるなんて絶対できない!!
いいじゃない!!ちょっと脅したぐらいですぐに逃げ出すような子なんて、もうほっとけばいいでしょ!?」
ポロポロと瞳から涙をこぼす彼女が俺を睨む。
案外簡単にボロが出たな……
なんて思いながら俺はあえて何もせず、彼女の叫びを無表情で受け止める。



