以前俺達を尾行していた奴には、うんと圧力をかけてこれ以上何もできないようにした。
それ以外でも親父が手をつけそうな探偵や、そうゆうやからには俺が手が届く範囲の全てに脅しをかけておいたのに……。
これじゃあ、いつまでたっても堂々巡りだな。
「ミサちゃん。そんなに人のプライバシーが気になるの?」
「あ、いえ……」
「そんなことまでして何がしたいの?この先もずっとこんなことが続くようなら、いっそ出るとこ出て話してみようか?」
背後でまた彼女がピクリと動く気配がする。
「先生……」
「悪いけど俺はやるよ。昔から嘘つきと卑怯な人間だけは嫌いでね。これ以上俺達に付きまとうなら本気で覚悟しとくといい」
――もう、手遅れだけど。
内心そう思いながら、俺は彼女の腕を離そうとする。



