甘い体温②・後編・


怒り。


憎しみ。


そしてもどかしさ。


自分の親ながらに正直情けなくてやりきれない。


きっと、この写真の男も親父が用意した相手なんだろう。


そして果歩に迫って、抱きしめて……







「―――」



考えれば考えるほど、体に虫唾が走る。


あの親父ならやりそうなことだと思うと、心底嫌気がさしてくる。


そしてこんな男に果歩が触れられた……

という事実にもうなにもかも、全てをめちゃくちゃにしてやりたい衝動にかられる。




「先……生?」


「もう、いい。悪いけど、ミサちゃんの言うことは信用できない。分かったらもう俺の前に現れないでくれる?」