怒り。
憎しみ。
そしてもどかしさ。
自分の親ながらに正直情けなくてやりきれない。
きっと、この写真の男も親父が用意した相手なんだろう。
そして果歩に迫って、抱きしめて……
「―――」
考えれば考えるほど、体に虫唾が走る。
あの親父ならやりそうなことだと思うと、心底嫌気がさしてくる。
そしてこんな男に果歩が触れられた……
という事実にもうなにもかも、全てをめちゃくちゃにしてやりたい衝動にかられる。
「先……生?」
「もう、いい。悪いけど、ミサちゃんの言うことは信用できない。分かったらもう俺の前に現れないでくれる?」



