甘い体温②・後編・


――この日、親父と果歩が接触した。


その事実に、俺の疑いは確信に変わり、気持ちの変動はよりどす黒いものになる。


脳裏に親父の勝ち誇った顔が思い浮かんだ。




「――ふっ、相変わらずやる事が汚いんだよな」


「……え?」


「まぁ、これが送られてきた時点で何となくピンときてはいたけれど……ミサちゃん。この日、親父が果歩と何話したか知ってる?」



正直、聞いたところで彼女が本当のことを言うわけがないだろう。


そしてこの状況がどうにかなるのかも。


果歩と親父が接触した事実は変わらないし、俺の決心も変わらない。



「いえ、私は別に……ホテルについた時にはもう、話しは終わってたみたいなので」


「ふーん」



いったいどこまでが本当で、嘘なのか。


もう親父に関わる全てのものに不信感を覚え、信用なんかできやしない。