「せんせっ……」
「しっかし、よくこんなの撮れたね?偶然にしてはずいぶん都合のいい撮り方だじゃない?」
「そんなことっ……」
俺を見て、彼女が少し動揺したように口をはさむ。
「違う?」
「ち、がいます」
「ふ~ん、そう。まぁ、いいや。じゃあちょっと話を変えようか?」
そう言って俺は目だけを細め、携帯の画像を彼女にそっと指差した。
「これ、親父のホテルだよね?この日、ここには親父に呼ばれて?」
「え?あ、はい。そうですけど……それが何か?」
画面の右端に映るとても馴染みのあるシャンデリア。
そして、見覚えのあるロビー。
ここは間違いなく親父のホテルで。
そしてそんな所に果歩の姿があるってことは、きっと俺が予想する最悪な結末を物語ってるってことだ。



