甘い体温②・後編・


「これ、果歩さんですよね?」


「ああ、そうだね」


「いいんですか、こういうの?」


「こういうのって?」


「だって、先生以外の男の人とこんな……っ、ていうか先生は平気なんですか!?」



彼女の視線が俺を強く突き刺してくる。


いったい彼女は何がしたいのか。


どうしたいのか。


いや、彼女の気持ちなんて分かりたくもない。


俺は不快をつのらせたまま、より深いため息を吐く。



「ずっと待ってたのに!これ見たら先生から連絡くれるんじゃないかって、そう思ってずっと待ってたんですよ!」


「そう、それは悪かったね」



視線をそらし、彼女の手を振り払った。


その時、俺のポケットから突然携帯が振動したのに気がついたけど、俺は考え、あえて取るのをやめた。