「これ、果歩さんですよね?」
「ああ、そうだね」
「いいんですか、こういうの?」
「こういうのって?」
「だって、先生以外の男の人とこんな……っ、ていうか先生は平気なんですか!?」
彼女の視線が俺を強く突き刺してくる。
いったい彼女は何がしたいのか。
どうしたいのか。
いや、彼女の気持ちなんて分かりたくもない。
俺は不快をつのらせたまま、より深いため息を吐く。
「ずっと待ってたのに!これ見たら先生から連絡くれるんじゃないかって、そう思ってずっと待ってたんですよ!」
「そう、それは悪かったね」
視線をそらし、彼女の手を振り払った。
その時、俺のポケットから突然携帯が振動したのに気がついたけど、俺は考え、あえて取るのをやめた。



