「このまま果歩ちゃんに何かあったらどうするのよ!!お腹の子供にもしものことがあったら……」
「―――」
静香の瞳が鋭く光る。
瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。
まるで本当の妹のように果歩を大事に思ってくれていた静香。
俺と同様、こんなかたちで果歩を失った事実にショックを隠しきれないんだろう。
そしてそんな俺に対しての苛立ちも……
「……分かったから、少し落ち着けよ」
俺は静香の手を取り、深い息を吐いた。
「そんなこと俺だって分かってるよ。つーかできるなら俺自身、この手で自分をおもいっきり殴ってやりたいんだから」
きっとそれだけじゃ収まらない。
この思いと後悔は。
眉を寄せ、戸惑いしか出てこない俺はきっととんでもなく酷い顔をしてるんだと思う。



