それから何も進展がないまま2、3日が過ぎた。
仕事終わり、院長室のドアがノックされ、顔を上げると、そこにはとても泣き腫らした顔の未来ちゃんが立っていた。
「っ、せんせ……」
「え?どうしたの!?」
俺は駆け寄り、慌てて彼女の顔を覗き込む。
背中をさすり、ソファーへと誘導しようとしても、なぜか未来ちゃんは泣いたままそこから動こうとはしない。
「? 未来ちゃ……」
「……もう、限界なんですっ」
そう言ってポロポロと涙をこぼす未来ちゃんに困惑する俺。
とても尋常じゃない様子だった。
いったいどうしたんだと、もう一度顔を覗きこもうとすると、彼女の真っ赤に染まった瞳がゆっくりとこっちに向いた。
「っ、本当はこんなこと、私から言うことじゃないって何度も思いました。……でも、さすがにもう……、だって、こんなのおかしい。このままじゃ絶対三月さんがっ」
未来ちゃんが俺の腕を掴み、何かを決意したように口を開く。



