甘い体温②・後編・


果歩に会いたい。


もう一度声が聞きたい。


果歩を失った俺の心は、想像以上にはるか大きなダメージだった。




『ごめんなさい』





そう一言残して去った果歩の気持ちが分からない。


あんな書き置きと一緒に置かれた料理なんて、とてもじゃないけど食べられない。


いったいどんな思いで、あんな嘘までついたのか。


内心ひっかかることもないこともなかったが。それでも……



考えても考えても、彼女の心理なんて分かるはずもなくて。

ただ、心だけが締めつけられるばかりで。

その半面残酷で、こんなやり方は卑怯だと。

戸惑いながら、強い憤りさえ感じていた。