果歩に会いたい。
もう一度声が聞きたい。
果歩を失った俺の心は、想像以上にはるか大きなダメージだった。
『ごめんなさい』
そう一言残して去った果歩の気持ちが分からない。
あんな書き置きと一緒に置かれた料理なんて、とてもじゃないけど食べられない。
いったいどんな思いで、あんな嘘までついたのか。
内心ひっかかることもないこともなかったが。それでも……
考えても考えても、彼女の心理なんて分かるはずもなくて。
ただ、心だけが締めつけられるばかりで。
その半面残酷で、こんなやり方は卑怯だと。
戸惑いながら、強い憤りさえ感じていた。



